さて、臨床薬剤師について語るのであれば、
まず薬剤師とは何かを語らなければなりません。
私の所属している日本病院薬剤師会に、
こんなよい説明がされているので、私があえて語ることもないかもですが、
http://www.jshp.or.jp/jshp_fla/jshp.html
あえて、私が日々どう思っているか語りたいと思います。
「調剤」
薬剤師の基本中の基本、
医師の書いた処方箋に基づいて、
患者さんの手元におくすりを届ける仕事ですが、
とても気の張る仕事です。
なぜなら、
①患者さんの顔が見えない。
どんな症状の、どんな体格の、どんな性格の患者さんか、
基本的にはわかりません。
生年月日と、性別と、処方内容や薬歴から何の病気か推測して、
このくすりで間違いないかな?投与量は合ってるかな?と
とても心配になることもあります。
②医師の意図がわからない。
あれ?この患者さんにこのくすり?と思うこともしばしばあります。
もちろん、「疑義紹介」といって、
薬剤師が疑わしいと思う処方については、
医師に確認してからでないと調剤してはいけないことになっています。
でも、一見疑わしく思えても、
医師があえて意図して処方していることもあります。
それを推測出来ても、そのまま疑義紹介しなくていいのか、
やっぱり確認した方がいいのか、意外と判断に迷います。
「今、先生は手術中だよなぁ・・・
患者さんは早くくすりほしがってるだろうなぁ・・・
ああ、看護師さんに催促されちゃった!」
なんてことはよくあって、次の話に続きますが・・・
③時間に追われる
最近医師不足が社会問題として叫ばれていますが、
同じように薬剤師も非常に不足しています。
常に複数の仕事を掛け持ちしてやっています。
看護師も同じように少ない人数でやっているので、
調剤はなるべく早く済ませて病棟に上げないといけません。
人数に余裕がないので、疑義紹介に時間がかかったりすると、
その間調剤は止まってしまいます。
でも、あせるのは間違いの元ですから厳禁です。
もちろんプロですからそれでもこなしますけど・・・ちょっと愚痴です。
だけど大切なのは、
薬剤師にはくすりの専門家として、
患者さんを守る責任があるんです。
処方監査(その処方でいいかどうか確認すること)をしていると、
医師のあら捜しをしているみたいでいやな気分になることもありますが、
それで、医師がうっかり勘違いして出していた処方に気づいて、
患者さんを守れたときには、とってもやりがいを感じます。