2008年9月17日水曜日

プロフェッショナル−仕事の流儀「大腸がんと闘う内視鏡医」

「はみ出し者が、道をひらく」



外科医でありながら、

当時まだ注目されていなかった

大腸内視鏡に取り組んだ、工藤医師。

周りからは奇異な目で見られることも少なくなかったという。

しかし、この一言が工藤医師を支えた。

「好きなことをやっている君は、幸せだ」

はみ出し者でいいじゃないか。

はみ出し者だからこそ、成し遂げられることがあるのではないか。

自分の信じた道を、ひたむきに進んでいけば。



ただ、疑問に感じた点も1つ。

優秀な医師をカリスマ的にしてしまうのはいかがなものか。

他の病院で、直腸肛門切除手術をして、

人工肛門にするしかないと診断された大腸がんの女性。

なんとか人工肛門にする以外の治療法はないかと

工藤医師の元へやってきた。

「最善を尽くしてみましょう」と言われて、

「初めてそんなふうに言ってもらえた」と涙を流した。

うーん、それまで診た医師も、最善を尽くして考えたはずだけどな。

結局工藤医師は肛門を温存して直腸を切除すると決めたけど、

それが正しい判断かどうかは実際のところわからない。

もし、断端に腫瘍細胞があれば、

やっぱり肛門を切除しなければならないことだって有り得るし、

その可能性もかなり高いのでは?

標準的で、安全な、多くの人の命を救える治療が一番優れている。

もちろん、患者の希望も大切だけれど、

なぜ、その治療を勧めるのか、その意味もよく理解してほしいと思う。